隻狼

EDF5オフのやる気が出ないので
4月上旬頃にツイッターで話題になった隻狼を買ってしまった黒い男です。
フロムソフトウェア製のゲームが未経験だった事もあって
手を出そうか迷ったのですが、某ケロリン洗面器の人やωの人の配信を見て
ちょっと頑張れば出来そうだなと思い購入を決意。

という訳で大雑把な感想。






SEKIRO™: SHADOWS DIE TWICE_20190327073638

●特徴
開発:ACTIVISION&FROM SOFTWARE
販売:FROM SOFTWARE
ジャンル:アクションアドベンチャー

・世界観は戦国ファンタジー。
プレイヤーは熟達の忍「狼」を操作し、攫われた主を取り返すべく葦名の国を駆け巡る。

・一人用ゲーム。
過去のフロム作品では出来たらしいが、本作はオンラインで助力を求める事は出来ない。

・暴力表現はきつめ。

・オープンワールド方式だが基本一本道。
序盤を越えると多少行ける範囲が広がるがそれでも狭い。
(アクション重視なのでこれぐらいで良いのかもしれないが)
フィールドを探索して戦いを有利に進める道具を集め、
要所要所に居るボスを倒して先に進むのが本作の流れ。
中ボスは一部無視する事も出来るが、大ボスは戦闘区域に入ったら逃げる事は出来ない。

・マルチエンディング方式
特定の選択肢を選ぶと進めるバッドエンディングの他、
ノーマルエンディング、あるキーアイテムを所持していると見れるエンディング2種で計4種類。

・周回制でラスボスを倒すと2週目、3週目…と続く事が出来る。
2週目のみ1週目と比較して敵のステータスが急上昇し、3週目~8週目は緩やかに上がる。

・トロコン所要時間は80時間ぐらい。
1週目で本作のシステムにどれだけ順応出来るか、
エンディングのフラグになる会話の発生、アイテムを発見出来るかに左右される。

・難易度は基本固定。
ただしフロムソフトウェア製なので決して簡単なゲームではない。
ゲーム中「ある事」をすると敵の強さを上げたり、
初回のプレイを終えると次の周で「ある道具」が手持ちのアイテムに追加され、
それを手放す事で難易度を上げる事が可能。

・デスペナルティは所持金とスキル経験値半分没収され、
フィールドに点在している「鬼仏」という所謂チェックポイントまで戻される。
ただし確率でペナルティ回避出来る冥助システムがある。

・主人公の強化要素は数珠玉を集める事による体力と体幹最大値の上昇、
敵を倒してスキル経験値を溜めてスキルポイントを上げる事で開放されるスキル、
素材を加工して手に入る忍具集めの3つ。
スキルと忍具は戦いを有利に進めたり、敵に隙を作らせる事が出来る。


●戦闘と忍殺
・道中に配置されている敵は体力を0にするか忍殺すると殺せる。

・忍殺するには「未発見状態で相手の背中に接近」、
「未発見状態で高所から相手の頭上に落下」、
「未発見状態で崖にぶら下がったり、壁に張り付いた状態で敵が接近してきた時」、
「敵の体幹ゲージを最大にする」の四通り。
前者3つは敵を一方的に殺せるが、もし敵に発見されて倒す場合は
大抵体幹ゲージを最大にして忍殺する事になる。
このゲームの敵の大半がガードが固い為、体力を0にするのは非現実的。

・遮蔽物に隠れて一定時間敵の視界外から逃げきれたり、
行動範囲外まで逃げると半発見状態→未発見状態と戻るので、
どうしてもまともに戦いたくない雑魚敵が居る場合はこの方法で忍殺する事になる。


●体幹ゲージと剣戟アクション
・このゲームの生物は全て体幹ゲージという概念があり、
これが最大まで溜まると体勢を崩してしまい、
敵の場合は忍殺判定が発生し、プレイヤーの場合は大きな隙を晒してしまい、
相手によっては逆に忍殺されて特大ダメージを受けてしまう。

・体幹ゲージは「ダメージを受ける(中~大ダメージ)」
「攻撃をガードする(中ダメージ)」「攻撃を弾く(小ダメージ)」
「攻撃を弾かれる(中ダメージ)」「踏まれる(大ダメージ)」等をすると
徐々に溜まり、静止、歩行状態の時は徐々に回復する。
プレイヤーのみガードし続けると大きく回復していく。

・弾きは攻撃を受ける直前にガード入力する事で発動し、
(体感5~7フレームぐらい。ベヨ2∞Climaxのウィッチタイム発動猶予よりも少し厳しめに感じる)
攻撃してきた相手に体幹ダメージを与えたり、隙を作らせる事が出来るので、
基本的にガードよりも弾きを狙う事になる。

・体幹ゲージを溜める為にひたすら攻撃すれば良い訳ではなく、
攻撃を弾かれると即反撃してきたり、
スーパーアーマー状態で斬りかかって来る敵も居る為、攻防切り替える事が重要になる。
連続攻撃してくるようなら全て弾いてしまえば相手の体幹ゲージを多く溜める事が出来る。

・体力が減ると体幹回復速度が遅くなるので
体幹の回復が速い敵は予め体力を削っておく事も重要。
これは狼も同じなので、体力が少ない状態で戦うと
こちらの体幹ゲージがすぐに溜まってしまい非常に危険。



●気になる点
・序盤の回復アイテムの所持数があまりにも少なすぎる。
操作に慣れていない時期である事も含めて難易度が跳ね上がっている要因の一つ。
(傷薬瓢箪が初期回数1回で4割回復、そこらで手に入る丸薬が所持数3つで1つ3割回復)

・アクションメインであるが、風景が地味にかなり作り込んであるので
フォトモードが無いのが惜しい。

・能力を一時的に高めるアイテムの効果時間がかなり短い。
剛幹の飴以外は実感が感じず、お守り程度の気持ちにしかならない。
その剛幹の飴ですらVer1.03以前はプラシボー効果だったという衝撃の事実が発覚した。

・冥助システムが微妙すぎる。
初期確率がたったの30%で当てにならず、
強敵との戦いの前にスキル経験値を溜めないようにしたり、
買い物して所持金を減らしておくのが基本になっている。
世界観の理由で主人公の死亡回数が増えると更に減るが
元の値が値の為、無視しても良いレベル。

・スキルで有用な物と微妙な物の格差が酷い。
常時発動型のスキルはあると便利な物から強力なものばかりだが、
流派技の大半が代償の割に無理に使う必要のない物。
バランス調整アップデートVer1.04で多少強化されたがやはり無理に使う必要はない。
ちなみに一番体力へのDPSが高い攻撃は通常攻撃である
相手のガード貫通しボスに確実にダメージを与えれる旋風斬り、
やや溜めが必要だが攻撃と同時に自身の体幹を回復出来る一文字、
相手の下段攻撃のカウンターとして使え、体幹に大ダメージを与える
仙峯脚と奥義・仙峯寺菩薩脚が強力。

・体験版が配信されていない。
気軽に他人へオススメ出来ない要因の一つ。

・カメラ周りが最悪すぎる。
壁際では距離感がつかみにくくなったり、
敵の群れから逃げながら敵の方にカメラを動かすとき時々旋回が遅くなる。
そもそも通常時の旋回が設定で最大にしてもやや遅い。



●総評
 とにかくゲーム自体の難易度が高い。
だが如何に早く敵の行動パターンを覚えて慣れるかで面白さが変わる。
自分なりの攻略方法を見つけ、それで突破出来る事で快感を得られる人なら多分楽しめる。
アクションゲームが苦手な人には全くオススメ出来ない作品。